農業とAIのこれから 〜東三河からはじまる現場発のAI革命〜
農業とAIのこれから 〜東三河からはじまる現場発のAI革命〜 🌾🤖
日本一の農業地帯が、いま日本一の「AI実験場」になりつつあります。高齢化と人手不足に悩む現場から、希望の芽が育ち始めています。
皆様、こんにちは。愛知県議会議員の杉浦正和です。

今回は、私が地盤とする東三河で静かに、しかし確実に始まっている「農業×AI」の動きについてお話しします。これは遠い未来の話ではありません。私たちの食卓と地域の未来を守る、現実的な一手です。
「5年で34万人減」――待ったなしの現実 📉
まず、目をそらせない数字があります。2025年の農林業センサスによれば、個人経営の基幹的農業従事者は5年間で34万2千人(25.1%)も減少しました。平均年齢は67.6歳、65歳以上が約7割を占めます。年間およそ6.5万人が農業を去り、その減少は新規参入の4倍の速さです。
この差を埋める道は二つしかありません。一人あたりの経営面積を広げるか、テクノロジーで労働を補うか。AIはもはや「未来の選択肢」ではなく、経営を続けるためのインフラになりつつあるのです。
東三河こそ、AIの効果が最も大きい 🚜
ここで強調したいのは、東三河が全国屈指の農業地帯だということです。愛知県の農業産出額のうち東三河地域が5割強を占め、豊橋市と田原市だけで約1,200億円。田原市は市町村別で全国2位を誇ります。
これほど強い産地だからこそ、省力化と技能継承の効果が最も大きく出る。私はそう確信しています。
先進地・東三河で芽吹く実例 🌱
すでに地元では具体的な成果が生まれています。
- 豊橋市「TOYOHASHI AGRI MEETUP」:全国から過去最多69件の応募が集まるアグリテックの一大拠点に成長しました。
- イノチオグループ(豊橋市):AIによる灌水制御を実用化し、社員が年117日の休日を確保しながら高品質なトマトを周年出荷しています。🍅
- 豊橋技術科学大学:農学系大学の空白地域だった東三河に「農工融合」の知を根づかせ、人材を育てています。
私が出会った「ボトムアップ型AI」という発想 💡
先日、私が主催する「ワンコインミーティング(政和会)」に、東京大学農学部出身でLocAI Dive代表の西村吉正氏をお招きし、トークセッションを行いました。大変勉強になり、東三河にこそ導入を進めたいと強く感じました。
西村氏が提唱するのは「ボトムアップ型AI」。大企業の最新技術を上から押し付けるのではなく、農家の現場にある”ベテランの勘”を起点に、それをAIでデジタル化し、誰もが使える成果に変えるという発想です。この「現場起点」こそ、私が大切にしてきた地域政治の姿勢そのものでした。
そして驚くべきことに、これは絵空事ではありません。西村氏のチームは豊橋市アグリテックコンテスト2026で受賞し、市の半額補助対象商品に認定されています。
こんなに、やさしい ✨
その力は実に分かりやすいものです。
- 手袋をしたまま音声で「倉庫1に肥料Aを5kg追加」と言うだけで記録完了。🎙️
- 農薬ラベルを撮影すれば自動登録。面倒なJGAP等の安全認証の記録も自動化。📷
- 豊川市のひまわり部会では、AIが運営を支え「声の大きさ」ではなく「データに基づく客観的判断」が可能に。🌻
- 新規就農1年目の方の出荷数が1.6倍になった事例まであります。📈
新規就農者でも、AIを通じてベテランの知見をすぐに受け継げる。東三河が誇る「匠の技」を形式知に変えることは、地域の競争力を次の世代へ引き継ぐ鍵なのです。
まとめ:県として「現場で使えるAI」を後押しします 🤝
AIは、農家から仕事を奪うものではありません。「匠の技」を次世代へ引き継ぎ、儲かる農業を実現する道具です。
私は県として、次の三つに力を入れたいと考えています。
- 初期費用の補助――最大の壁である導入コストを下げる 💰
- 部会・JA単位での導入支援――地域で共同利用する仕組みづくり 🏗️
- 若い新規就農者へのサポート――担い手を増やし、技能継承を支える 🌱
県民の皆さんには、AIを「難しい先端技術」と身構えるのではなく、東三河の食と地域を守る現実的な一手として捉えていただきたいのです。
皆様のご意見・現場の声をぜひお聞かせください。
東三河から、現場発のAI革命を。一緒に、人手不足に負けない強い農業を育てていきましょう。🔥
