政策ビジョン

時代は大きな転換期を迎えています。
少子高齢化、それに伴う社会保障費の増加に加え、労働力不足が懸念されます。
産業分野ではAIやIOTなどの進展により、規格はもちろんのこと仕事の方法も変化していきます。
こうした時代を明確に捉え、次代を担う子供たちへ豊かな暮らしを確実に繋いでいかなければなりません。

経済・産業を繋ぐ

自動車をはじめとする輸送機器産業が盛んな愛知県ですが、自動運転の普及や他産業からの進出が加速化しており、今までの地位を確保していくことが困難になりつつあります。
しかしながら、愛知県は言わずと知れた「ものづくり県」。これまでの生産現場での技術データを利活用、標準化しAI開発などとの横断的な取り組みを推進していくことが必要です。これにより、技術革新、生産性の向上、更には技能伝承などの課題解決へと導くことができます。
また、喫緊の課題として中小企業における人手不足があります。具体的な手法として、RPA(Robotic Process Automation)による生産性向上を取り入れるべきだと考えます。
農業分野における生産性の向上も課題の一つです。そのためには農地の集約集積を加速していかなければなりません。農地中間管理機構制度を実態に合わせた制度(エリアを細分化するなど)として運用していくことが必要であります。同時に技術面においても、AIやIOTなどを組み合わせ、生産性をあげていくことが求められます。
愛知県としてこれらの取り組みを支援していくことが、「ものづくり県」としての地位を確保していくことに繋がります。

教育を繋ぐ

豊かな暮らしを次代へつなげていくためには、教育の充実が欠かせません。
愛知県は全日制高等学校への進学率が全国で最低の状況にあります。
現在ある複合選抜制度の見直しや改良、公私双方が「あいちの教育」の全体認識やそれぞれの役割認識の共有などを進めていく必要があると考えます。
さらには特色のある学校づくりを進め、次代を見据えた教育がなされることが重要です。そのためには「暗記型の教育」から「思考型の教育」への転換や情報教育の充実、個に応じた教育などが求められます。こうした特色のある学校づくりを推進し、高等学校への進学を希望する子供たちがあらゆる条件下においてもそのことが保証されることが、愛知県による次代へ繋がる教育だと考えます。

安全・安心を繋ぐ

高度成長期に建設されたインフラは耐用年数を迎え、老朽化しています。また、愛知県は南海トラフ巨大地震の発生が予測される地域でもあり、更新・再整備する必要に迫られています。
今後の財政負担を考えるうえでも、効率的な更新・整備が求められるところであります。
特にインフラのメンテナンスにおいては民間の力を活用することで負担の軽減・平準化を進めていくことが求められます。PPP/PFIなどの手法を活用・拡大し、更にはAIやIOTなど、デジタル技術の活用によるメンテナンスの高度化・効率化を推進してまいります。
安心というキーワードの中には障碍者福祉の推進も含まれます。障害をお持ちの方やお子さんができるだけ生活のし易い環境の整備、さらには就職などの出口戦略に対し支援を進めてまいります。