黒潮だよりNO.72「2025年愛知県の展望」

2025年の愛知県は、交通インフラの整備から文化・スポーツ施設の充実まで、大きな転換期を迎えます。特に豊橋市と愛知県の連携による地域発展の観点から、注目すべき3つの重要なプロジェクトについてご報告させていただきます。
■名豊道路の全面開通について
待望の名豊道路が、いよいよ3月8日に全面開通となります。これにより、豊橋から名古屋までの区間で完全信号ゼロが実現し、より快適な移動が可能となります。
ただし、現在も大崎~七根IC間では慢性的な渋滞が発生しており、この解消が急務となっています。これに対応するため、大崎ICから野依ICまでの区間で4車線化工事を進めているところです。私も事業の早期完了に向けて尽力してまいります。
■愛知県と豊橋市の連携によるイノベーション推進
昨年10月に鶴舞公園にオープンした「ステーションAI」は、すでに約500社のスタートアップ企業と約200社のパートナー企業が参画し、愛知県のイノベーション拠点として大きな期待を集めています。
特筆すべきは、豊橋市のmキャンパスに設置された「スタートアップガレージ」との連携です。この施設は東三河地域におけるスタートアップの支援拠点として重要な役割を果たしており、東三河スタートアップ推進協議会とSTATION Aiが密接に連携することで、愛知県全体としての革新的なスタートアップエコシステムの構築を進めています。
■IGアリーナの開業と東三河地域の発展
今年7月には、名古屋城公園内に最大17,000人を収容できる「IGアリーナ」が開業予定です。著名建築家の隈研吾氏による設計で、愛知県の新たなランドマークとなることが期待されています。
大村知事は当初より、IGアリーナを愛知県の中心的施設としながら、豊橋市の新アリーナを東三河地域の重要なサテライト施設として位置づけ、県全体としての発展を構想してきました。両施設の連携により、大規模イベントから地域密着型の催しまで、多様なニーズに応える体制を整える計画でした。
しかしながら、豊橋市の新アリーナ計画については、昨年11月の市長選挙の結果を受けて、計画の見直しや中止が検討されている状況です。私も他の豊橋選出県議とともに事業継続の要望書を提出いたしましたが、現時点では具体的な進展がない状況です。愛知県と豊橋市の連携による東三河地域の更なる発展のため、今一度計画の継続をご検討いただきたいと考えております。
結びに
2025年は巳年。「再生と復活」の年と言われています。私も愛知県議会議員として、豊橋市と愛知県の強固な連携体制の構築、そして東三河地域全体の再生と発展に向けて、全力で取り組んでまいります。
今後とも皆様のご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。