🚗 誰もが安心して暮らせる社会へ ― 2026年6月、愛知県で「パーキング・パーミット制度」が始まります!

今回は、私が議会で提案し、たくさんの当事者の声とともにようやく実現へとこぎつけた新しい制度――
「パーキング・パーミット制度」について、お話しします。
🗓️ 2026年6月、制度スタート!
来年の2026年6月、愛知県でいよいよ「パーキング・パーミット制度」が始まります。
この制度は、歩行が困難な方や移動に配慮が必要な方に「利用証(パーミット)」を交付し、公共施設や商業施設にあるおもいやり駐車場(障害者等用駐車区画)を安心して使えるようにする制度です。
対象は、障害のある方はもちろん、高齢者、妊産婦、難病やけがで一時的に歩行が難しい方など。
利用証を車に掲示すれば、「この方が利用対象者です」ということが一目で分かる仕組みです。
これにより、不適切な駐車が防がれ、外見では分かりにくい障害のある方も安心して駐車できるようになります。
💡 制度が生まれたきっかけ
私はこの制度を、令和6年12月の議会で提案しました。
きっかけは、障害当事者の方々の声でした。
「見た目で分からない障害があるために、駐車場を使うたびに周囲の目が気になる」
「制度がないから、安心して車を止められない」
そんな声を何度も耳にしました。
そして、私自身も視覚障害を持つ妻と暮らす中で、その不安を身近に感じてきました。
特に雨の日や夜間、混雑した場所では、出入口近くの駐車スペースが安全に移動できる大切な場所になります。
この現実を何とか変えたい――。
その思いから議会での提案に踏み切りました。
🕊️ 愛知県は“遅れていた”
全国ではすでに42の府県で制度が導入されています。
お隣の岐阜県では約5万件、静岡県では約7万件の利用証が発行されています。
一方で愛知県は、「福祉先進県」を掲げながらもこの分野では遅れを取ってきました。
身体障害者手帳の所持者は約23万人、療育手帳が約6万人、精神障害者保健福祉手帳が約9万人。
さらに高齢者や妊産婦を合わせると、潜在的な利用対象者は50万人を超えるとも言われています。
この規模の県で制度が未整備だったこと自体が、大きな課題でした。
今回の導入は、まさに「福祉の愛知」への再出発です。
🔄 この制度で変わる未来
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🚙 不適切利用が減る
利用証で対象者が明確になり、目的外利用が抑えられます。 -
💬 見えない障害への理解が広がる
内部障害や視覚障害など、外からは分かりにくい障害への理解が進みます。 -
🤝 官民が力を合わせる
県庁だけでなく、ショッピングモールや商業施設など、民間とも協力して進めます。 -
🌏 県境を越えた安心感
岐阜県や静岡県など近隣県との相互利用協定を進め、どこへ行っても安心して使える環境を目指します。
🏅 アジア競技大会にもつながる大きな一歩
2026年には、愛知・名古屋でアジア競技大会が開催されます。
国内外から多くの方が訪れる中で、「誰にとってもやさしい社会」を示せるかどうかが注目されます。
パーキング・パーミット制度は、まさにその象徴。
愛知の“おもいやり”を世界に伝えるチャンスです。
🧭 これからの課題
制度は始まりがゴールではありません。ここからが本当のスタートです。
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制度を知らない人への周知・啓発
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不適切利用への対応
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民間施設・市町村との協力拡大
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利用者の声を聞き、制度を磨き上げていく
制度を「形だけ」で終わらせず、“使える制度”に育てることが肝要だと思います。
💬 皆さんへのお願い
制度は、行政だけでは成り立ちません。
皆さん一人ひとりの理解と優しさが力になります。
「なぜこのスペースがあるのか」
その意味を、家族や友人と話してみてください。
そしてもし誤った利用を見かけたら、怒鳴らず、静かに制度のことを伝えてください。
その小さな思いやりが、社会を少しずつ変えていきます。
🌸 最後に
2026年6月、愛知県でパーキング・パーミット制度が始まります。
この制度は、“特別な人”のためのものではありません。
「誰もが安心して暮らせる社会」への一歩です。
愛知から、優しさの輪を広げていきましょう。